
今まで宿泊施設の無かった阿品に、二か所の小さなホテルが出来ている。二か所とも「鰆浜」阿品一丁目に所在している。場所は上図左側が「ホテル ディフィレイア グレイ」、右側が「グローバルリゾート MIYAJIMA VIEW」である。

「ディフレイア グレイ」とは覚えにくい名前であるが山野草の一種「山荷葉(さんかよう)」のことで、透き通るような美しい花を咲かせ、その花が雨で濡れるとガラス細工のようであると言われる。
このホテルは古くからあった民家の跡地に建てられたが目の前は国道に面し「広電宮島線 阿品東駅」のすぐ傍である。この建物は完成して二か月くらい経過しているがいつ開業するのか気になっていた。
ネットで空室状態を確認してみると「10月29日~可」となっているので本日から営業開始かも分からない。
このホテルはこのブログ「№757 小さなホテル」でも紹介したが、木造二階建・客室7室の小さなホテルである。客室定員は16名で和室もあるらしい。一人部屋7,020円、二人部屋5,940円からとありビジネスホテル並みの料金となっている。
このホテルが建ち始めたころ、このホテルは宮島に来る外国人専用のホテルだろうと地元では噂しあっていた。今朝は雨のためこの付近までは行かなかったが、毎朝の犬の散歩コースであり今後様々な国の人たちを見受けられるようになるのが楽しみである。

「MIYAJIMA VIEW」は国道二号線と西広島バイパスの分岐点付近の山の中腹に開業したホテルで、高台にあるため前方に宮島を望み展望の素晴らしい場所にある。
かつてこの地は厳島合戦の際、毛利元就が陣地を構えた場所で、目の前の浜辺より宮島に向かって小舟で出陣した歴史的に由緒ある場所である。
このホテルは元ある会社の社員寮を改築したものであるが、全室オーシャンビューであり目の前の広島湾に浮かぶ島々や世界遺産の厳島を望むことが出来る。
現在18部屋36名の定員となっているが、その内3部屋にロフトを増築し3人部屋とし39名定員とするそうである。宿泊料は一人4,500円からでロフト付であれば4,000円からと安価な料金設定とされている。
このホテルはすでに8月10日よりオープンしている。展望は素晴らしい場所にあるが、素人考えではビジネスホテルとしての立地は良いとは言えず、その後の利用状況が気になるところである。

長年、空き地となっていた県病院跡地に戸建て住宅が建てられることとなり、7月上旬よりやっと工事が始った。工事現場全体が見渡せないかと近くの丘に登ってみたが、最近では山に登る人もなく手入れが行われないので、以前は入れた小道も雑木が繁り枝も伸び放題で工事現場全体を見渡すことは不可能である。それでも木々の間から工事車両や工事現場を何とか垣間見ることが出来る。
この写真では工事がほとんど進んでいないように見えるが、既存道路の一部を拡張したり、配水管の埋設等が行われているようである。小さな児童公園は国道よりの進入路に一部掛かり、公園の形状が変わるため遊具等は撤去され更地になっている。この公園が整備されたとき地域の人たちが植え、毎年美しい花を咲かせていた桜の木も根元から伐採されている。なぜ残すことが出来なかったのか聞いてみると、業者の人が間違って切り倒したもので公園整備後は弁償されるとのことであるが本当であろうか。

毎朝犬の散歩で現場付近を通りかかるので工事の進み具合を確認することが出来る。
この工事の工期は平成29年7月3日から30年7月15日までの約一年間となっている。平地での宅地造成工事で規模も小さく、何故こんなに工期が長いのか不思議であるが、来年の今頃のこの付近の変わりようを想像すると楽しみである。