№47 草津~大野村 地方鉄道
2009年 01月 28日
大正8年9月30日
同社と広島瓦斯㈱とが合併して設立された広島瓦斯電軌㈱より、宮島線鉄道敷設免許申請書が出される。この内容は、広島軽便鉄道㈱が所有する、己斐~草津間の軽便鉄道敷設権を譲り受け、改めて草津より大野村に至る地方鉄道敷設を計画したものである。
申請を受けた県知事は、この件について関係町村に対して支障の有無を諮問したが、各町村の回答は「支障なし」とするものであった。
大正8年12月6日 宮島線草津~大野村間の鉄道敷設が免許された。
大正9年11月6日 宮島線の大野村までの工事施工が認可された。
大正12年12月27日 鉄道敷設地御前村公有水面埋立申請
出願人 広島瓦斯電軌道㈱
場所及面積 地御前村字鰆浜及字阿品地先
埋立総面積 三千弐百五拾六坪七合八勺
内民有地となる鉄道敷地 三千弐百拾五坪四勺
官有となる溝居敷 三十四坪五合五勺
官有となる雁木敷 七坪弐合
工期 免許日より起算して六月以内に着手。
着手の日より起算して壱ケ年以内に竣工。
己斐~草津間 大正11年8月22日 営業開始
草津~廿日市間 大正13年4月 6日 営業開始
廿日市~地御前間 大正14年7月15日 営業開始
地御前~新宮島間 大正15年7月16日 営業開始
新宮島~宮島間 昭和 6年2月 1日 営業開始
昭和6年の宮島(現広電宮島駅)までの開通と同時に、新宮島駅と新宮島駅~厳島間の航路が廃止され,阿品駅(現阿品東駅)が設置された。
この区間は着工から5年以上の工期を要したが、この区間約2.5㎞のほゞ全区間が海岸の埋立を要し、漁業組合との協定・官庁との認可などに期間を要したこと、また工事は干潮時に限られる等により、大幅に工期が遅れたものである。