№21 「明治天皇」阿品に御上陸
2009年 01月 02日

明治18年(1885年)7月26日、明治天皇は北白川能久親王殿下、参議兼宮内卿伊藤博文侍従長、徳大寺実則等を従え、東京を出発され、海路山口県に向かわれた。
7月31日に広島県に入られ、厳島の大聖院に一泊された。翌8月1日に厳島を出発され海路阿品に上陸された。陸路広島に向かわれる途中、廿日市の岩尾澤太郎・草津小泉甚右衛門宅で小休止された後、行在所の偕行社に向かわれここで三泊された。
当日は午後一時に厳島を出発され阿品に上陸されたが、その日は御召馬車の他、付き添う文武官用の騎馬や人力車等が数多く用意された。その他一般民衆の奉迎もあり、三伏(夏の暑さが一番厳しい)の暑さといわれる八月一日の午後は、阿品始まって以来の一大行事であった。
お上がり場は、明治天皇が上陸されるために造られた施設で、ご上陸決定するや、長さ四十二間・幅三間・高さ一丈と、長さ十二間・幅二間・高さ一丈の二箇所の桟橋が築造された。
by hirosan_kimura | 2009-01-02 12:31 | 出来事事件 | Comments(0)