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by hirosan_kimura

№13 「阿品の水」は「味が無い」?

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  昔、神武天皇が阿品に来られ水を飲まれて「此処の水は味が無い(あじがない)」と言われた。これが阿品の地名の由来である。子どもの頃、お年寄りから良く聞いた話であるが本当のことだろうと思っていた。

 しかし神武天皇は神話の中の人で、歴史学者の中には神武天皇の存在そのものを否定する説もある。

 神武天皇は前667年10月5日に日向の国を出発され、大和国を目指し東征され、その途中で宮島に寄られた後、船で地御前の「有府の水門」に着岸された。有府の水門は地御前神社南の入江で、現在でも僅かに面影が残されている。

 地御前で休憩された後、海岸沿いに船を進め串戸に入られしばらく宮内に滞在され、12月27日に府中埃宮を訪問された。 「宮内」「串戸」等の地名は神武天皇に由来すると伝えられている。

 伝説によると神武天皇が阿品に寄られた形跡は無く、神武天皇が阿品で水を飲まれ「味無い」と言われたのが、阿品の地名の由来と伝えられているのは疑わしい。

 この言い伝えは後世の人の作り話で、いつの時代か分からないが阿品の人々に語り継がれてきたものであろう。

1月9日追記
 阿品の水を飲んで「味無い」と言われたのは、神武天皇でなく弘法大師との説もある。弘法大師伝説は全国至る所にあり、その大半は後世の人の作り話が後に、あたかも真実の如く伝わっているものと云われている。果たして弘法大師が阿品に来られて水を飲まれたかは、永遠の謎であろう。
by hirosan_kimura | 2008-12-25 04:32 | 伝説民話 | Comments(0)