№1038 選挙事務   

 四十二年間の在職中、数えきれないほど選挙事務に従事した。事務は大きく分けて二つあるが投票事務と開票事務がある。

 投票事務は自宅の近辺の投票所を担当することが多かった。一番多く従事た場所は、現在の阿品二丁目公園そばにあった「旧阿品公民館」であった。公民館と言っても現在市内各地にある集会所程度の建物である。現在では阿品地区はJR駅裏の「阿品公民館」で行われるのが通常であるが、この施設で選挙事務を行ったのは一・二回しか記憶にない。旧地御前公民館でも二・三回投票事務に従事したこともある。

 阿品公民館でも地御前公民館でも、投票に来られる方は顔なじみが多く久しぶりに会う顔があれば、懐かしさいっぱいであったが投票者が少なく閑散とした時間以外では、話したいことが山ほどあってもあいさつ程度の会話しかできなかった。

 当時、選挙事務に従事するのは本庁勤務の者に限られていたので、水道事務所勤務になったので選挙事務に従事することは無いものと認識していた。ところが昭和40年7月4日に執行された参議院議員選挙で声が掛ったのは不思議であった。

 当日は「旧阿品公民館」に6時30分に集合し7時より午後6時まで投票。投票が終了すると開票所に参集し7時30分頃より開票が行われた。現在では投票時間が延長されているようであるが、投票が済んで大急ぎで片づけて開票所に向かうのが慌ただしかったことが思い出される。
 60年昔のことなので詳細は覚えていないが、開票事務全てが終了し解散したのは翌6日の5時で東の空が明るくなる頃であった。当日は急いで自宅に帰り朝食を済ませて通常の勤務に当たった。記憶にないが眠くて仕事に手が付かなかったのではなかろうか。

 残された記録によると、4日後の7月9日に選挙手当3,300円受領とある。朝6時30分から翌日5時まで22時間30分。時給150円程度で随分低額のようであるが当時としてはこれが相場であったのであろう。

 水道事務所在勤中に、「43年10月町長選 豊田町長当選 西原氏落選」・「44年3月町議会議員選挙」・「45年5月町長選 一郷町長 豊田氏落選」等に従事している。なお43年10月・45年5月の町長選は任期の辻褄が合わないのでどちらかの日程が間違っているかもしれない。

 その後、数えきれないほど選挙事務に当たったが今振り返ってみると懐かしい思い出ばかりである。 

by hirosan_kimura | 2025-06-11 11:31 | Comments(0)

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