№1033 やっと平常勤務に   

 午前は本庁、午後は水道事務と言う変則勤務から解放され、頭から離れなかった初めての当直業務も終了出来た。やっと本来の業務に取り掛かることとなった。当時の水道事務所の体制は、事務所長一名・事務員二名。現業の人四名であった。加えて嘱託現業職員四名であった。

 所長は様々な交渉業務等で本庁に赴いたり、その他の所用など事務所を空けられることがことが多かった。現業の人は日中の大半を現場の作業で不在であった。通常の日中は年配の事務員の方と二人のみのことが多かった。ところがこの事務員の方が、何の業務でどこに行かれるのかは分からないが事務所に不在の場合が多かった。結局、日中は広い配水場の中の事務所に一人だけのことが多かった。

 

 通常の業務としては、事務の補助。指定工事店の給水の新設・増設・変更工事申請書等の受付。浄水場内の各計器類等の定時巡視。給水関係消耗品等の在庫管理。量水器の検針。端末の残留塩素測定。その他の雑務等であった。

 給水関係の申請書の受付は、指定工事店よりの申請書を受け取り手数料を受領し領収書を交付していた。書類審査は専門の知識が無いと出来ないので,後で現業職の人に審査してもらい許可証を交付していた。現金は個人のみで扱わず所定の手数料の領収書を発行し、もう一人の事務員の人が申請内容と現金を照合して指定金融機関に納金しておられた。

 

 浄水場内では途切れることなく取水・送水ポンプが回り続けていた。日中は端末での給水量が安定しており、ポンプの停止・送水ボタンを操作する必要は殆どなかったが、一定時間に計器類の確認やその他機器類の監視は怠らなかった。

 資材の管理も任されていたが当初は名称や用途も分からず戸惑った。管理する資材は大まかに送水関係と給材水関係等に分類するが、その内容は使途・材質・口径等があり覚えるのも大変であった。送水関係の部品は比較的大きなものが多かった。それに引き換え給水関係の物は細々したものが多かった。材質は鋼鉄製や石綿、給水関係はビニール・ガス管等が用途に応じて様々な形状をしたものがあった。口径は何故かミリ単位・インチ単位の物があり、ミリ単位の物は13ミリから始まり20ミリ.25ミリ.40ミリ・50ミリ・75ミリ・100ミリ~、インチは1/2インチ・1インチ~10インチ~など細かく細分されていた。これらの各品々を切らすことなく、帳簿と現品を一致さすことも当初は随分苦労したものである。

 

 前職の年金業務から手が切れたとはいえ、時たま電話で分からないからと問い合わせもあった。時には電話では分からないので本庁まで来て欲しいということも結構あった。その際は上司に了解してもらい自転車で駆けつけていた。しかしいつまでも付き合うわけには行かないので徐々に手を切って行った。

 こうして徐々に水道業務を会得していき、苦手であった日直・宿直業務も苦にならなくなって行った。


by hirosan_kimura | 2025-04-16 09:59 | Comments(0)

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