№1031 水道メーターの検針
2025年 03月 25日
当時の水道事務所では夜間・土日の宿直、水道メーター(量水器)の検針は職員全員で行っていた。夜勤は一週間に一回程度、土曜日の半直・休日の日直はそれぞれ月に二・三回程度廻ってきた。
現在では水道が引いてあれば量水器が取り付けてあるのが当たり前であるが、当時は量水器の設置してある家庭、設置していない家庭が混在していた。当初は水道メーターは取り付けは無く、すべての家庭で定額制で家族数に応じて月額の水道料が決められていた。
水道メーターが取り付けてないからと言って水を無駄に使う人はあるまいが、いくら使っても水道料が同じであれば節約の心構えが疎かになるであろう。このため水道を新設する場合は必ずメーターが取り付けられていた。また、メーターの取り付けてない家庭でも順次、地域ごとにメーター取り付けが行われ、定額制から使用量に応じる水道料への切り替えが行われていた。
当時の記録では6月1・2・3日と量水器の検針業務を行っている。担当地区は主に旧廿日市地区の西新町・住吉・新港・南町・幸町などを行ったようである。最初に検針に当たるときは旧担当者が同行し、各家庭や量水器の設置場所を教えてもらうのが通常であるが、何故か最初から一人で検針業務を行っている。
それぞれの地域ごとに検針カードがあり、最初の一軒が分かれば隣同士なので家を探すのは容易である。量水器の設置場所も大体目安が付くが、中には敷地内ので設置場所が分からず在宅であれば家の人に聞けばよいが、不在の場合は隣の家の人に教えてもらったりしていた。いくら探しても分からない場合は次の家に行き、日を改めて訪問し検針することもあった。
検針に回ってみると前任者の性格等が良く分かる場合もある。前回の検針票に「推定・犬」「推定・泥」等の記入がしてあり犬が傍にいたり、量水器の中が泥等で検針で出来なかったので前前回分と同じ使用量が記入してある場合もある。推定が一回のみならまだしも、何回も続くと正規に検針した場合にとんでもない使用水量になったり、時には辻褄が合わばくなる場合もある。几帳面な性格の人なら、家の人の了解を得たりメモ用紙を残して断ればよいが、後にその家の人と揉め事になる場合もある。
当初は自分に割り当てられた地区のみ検針に回っていたが、他の人が都合が悪く引き受けることがあった。こうしてるうちに段々と広い範囲を受け持つことになった。旧廿日市の廿日市・下平良・串戸・地御前と広がりJR線路の沖側の大半を廻り、細い路地の隅から隅までの地理が分かり、後に他の業務を担当してからも役に立つことになった。
水道事務所全員で受け持っていた検針作業も、後に検針員が雇用され職員で行うことも無くなった。昔・昔の懐かしい思い出である。
by hirosan_kimura | 2025-03-25 10:55 | Comments(0)
