№761 「つつみ」か「つづみ」か
2017年 07月 05日
この度、鼓ケ浜町内会広報誌「つづみ」が発刊された。一町内会で広報誌を発行するには多くの労力を要するが、町内会役員の方が議論に議論を重ねられやっと発行できたもので苦労の跡が伺われる。
鼓ケ浜町内会の名称は、海を埋め立てた新しい住宅団地を町が分譲する案内で「地御前鼓ケ浜団地」とあったのでこの団地名を採用したことによるものと聞いている。
「鼓ケ浜」の地名は海を埋め立てて国道・電車軌道用地を造成する際、隣接の大野村の字名から名付けられたと推測され古来よりの地御前村の字名には無かったものらしい。
「鼓ケ浜」の読み方であるが、大野では「つつみ」と呼称し阿品でも古くから「つつみ」と称していた。しかし辞書で「鼓」を引くと「つづみ」とあり、人によっては「つづみがはま」と言う人もありどちらが正しいのかどちらが間違いなのか判断出来ない状況である。
今回広報誌の発行に当たり「つづみ」か「つつみ」で議論されたが、「つづみ」で統一されたようである。
近隣の例を見ると、佐方が「さかた」と「さがた」、佐伯が「さいき」と「さえき」、須賀が「すが」と「すか」の例もあるが、元の読み方はどれが正しいのか分からないが、地域により人により読み方が異なっても、時を経ればいずれも正しいものになるのであろう。
町内には「鼓ケ浜公園」「鼓ケ浜集会所」があるが市では「つつみがはま」に統一してある。人によって読み方が異なるのもおかしいので統一してあるのか、何か根拠があって統一しているのかは分からないが、市の読み方が絶対正しいのかは結論付けられない。
しかし市の施設の読み方と町内会内での読み方が異なるのも、他地区の人から見れば不思議であろう。
by hirosan_kimura | 2017-07-05 17:00 | 地名 | Comments(2)
他から来た人が「正式な読み方はつづみだ」とでも主張したんでしょうかねぇ。実家に帰ったら読んでみたいです!