№681 じんねんさん
2015年 01月 31日
このブログ№654で「厳島神社の神馬」を掲載したが、今ではこの白馬も居なくなり厳島神社入口の白馬舎に作り物の神馬が展示してあるのみである。厳島神社の神馬は色の付いた馬が奉納されても、数年経つと白馬になると年寄りなどから聞いたことがあるが本当だろうか。
毎年、地御前神社の「馬飛ばし」の日には、厳島神社の人が白馬を引き連れ阿品の国道を地御前神社に向かう姿が見られた。夕方には地御前神社から厳島神社まで連れて帰っていた。
阿品ではこの白馬を親しみを込めて「じんねんさん」と呼んでいた。阿品には「神馬のくぼ」「じんねいばな」の地名が残されている。「神馬(しんめ)」が「じんね」となり「じんねんさん」と変わったのかも分からない。
流鏑馬で走る馬の写真はたまに見掛けることはあるが、この白馬が地御前神社に連れて来られた時の写真でも無いかと探してみたがなかなか見つからなかった。先日、いつもブログの材料を提供して下さる方より白馬が写った写真を提供してもらった。
写真の場所は、地御前小学校脇の「大歳神社」下の「釈迦堂」の前である。写真を提供して貰った方は昭和初期のものでは無いかとのことであるが、傍に写っている子どもの服装から見ると昭和20年代か30年代のものでは無いかと推測されるが、詳しい年代は分からない。
この写真を見ると、祭りの朝に阿品の道路を地御前神社に向かい、夕方になると厳島神社に歩いて帰る白馬の姿が思い出される。
また祭りの日には授業中もそわそわして、学校が終わると沢山の露店や祭り見物の人たちの中を急いで家に帰り、僅かな小遣いをを貰って祭り会場に行っていたことなどが懐かしく思い出される。
それと、小学校の高学年のとき担任の先生が「お祭りの日に、下校時間が早いのは地小くらいだ」と言われました。地小だけでもなかったでしょうが、昔からの慣習ということでしょうね。今は違いますよね。
神馬が宮島口から歩いて地御前神社まで来ていたのでは、見ていなくても不思議じゃないですね。地御前のメイン道路がアスファルト舗装された頃、馬も滑るとか足を傷めるとかで、馬を走らさなくなったようですね。津和野とか加計とかから、来てもらって、地小のグランドで実際に流鏑馬をしてみたら面白いですが。