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by hirosan_kimura

№613 同じ魚でも捨てたり食べたり

 今から50~60年位前、阿品の子ども達は遊びといえば魚釣りをよくしていた。今と違い海もとてもきれいで簡単な釣り道具でも堤防のうえから、ぎざみ・きす・こち・メバルなどが面白いほど釣れていた。

 小さいながらもカレイ・チヌ・鯛なども釣れることもあった。釣った魚は家に持って帰り夕食のおかずなどにしていた。

 魚は煮魚が主であったが、焼いたり・酢漬け・から揚げなど簡単な調理が大半であった。

 釣れた魚でも阿品では余り食べる習慣も無くその場で捨ててしまう魚もあったが、このような魚でも他の地方では珍味として食べることもあるが、不思議でならない。

e0125014_14554722.jpgわち
 「わち」は正式な名前はサッパというが沖合いで釣っているとたまに釣れることがあった。小骨も多く阿品ではあまり食べる習慣もなく、釣れても雑魚の扱いでその場に捨てることの方が多かった。

 ところが岡山地方では余りにも美味しく食が進み、途中でご飯が無くなり隣の家にご飯を借りに行くこともあるので「ままかり」と呼ぶくらい人気があるらしい。

 この魚を食べることも無かったが、地方によっては焼き魚や酢漬けにしたり「ばらずし」の中に身をほぐしていれて食べられている。

 近辺では雑魚として捨てられたりすることの方が多い魚が、岡山では郷土色として名物料理となっているのは不思議である。

e0125014_14385420.jpgしんぎん
 しんぎんは正式名称は「ひいらぎ」と言うが、魚釣りをしていると良く釣れることがあった。この魚は銀色で平べったく、ぬるぬるし小骨も多くとげもある。この魚も食べることは少なくその場で捨てることの方が多かった。

 この魚は釣れても迷惑がられることの方が多く、殆どの地方でも食べる習慣は無く静岡では猫も食べないので「猫またぎ」などと呼ばれている。

 何故か大阪・島根・福岡などでは食用として高く評価されている。特に大阪の南地方では好んで刺身として食べられているそうである。塩焼き・から揚げ・煮つけにすると美味しいそうである。

e0125014_14392565.jpgトラハゼ
 釣りをしていると「とらはぜ」が釣れることがあった。この魚は見た目も悪くゴリの仲間のようで釣れても嬉しくなかった。家に持って帰って煮つけで食べたことがあるが、先入観もあり余り美味しいとは思わなかった。

 揚げ物・煮物にして食べると美味しくよそでは珍品として扱う地方もあるそうである。竹原の方では旬で身の入った「とらはぜ」は「胴丸(とうまる)」と呼び珍重されているらしい。

e0125014_1440938.jpgからこぎ
 「からこぎ」はおこぜの一種で背びれ・胸びれなどのとげから毒を出し、おこぜに刺されると大の大人でも狂うほど痛いらしい。

 釣りをしているとたまに釣れることがあるが、子どもがおこぜを釣ったときは大騒ぎになり刺されないようにあわてて叩き殺し捨てていた。

 しかしこの魚は刺身やから揚げにするととても美味しいらしいが、毒に刺されるのが恐ろしいのでもって帰ることは先ず無かった。
by hirosan_kimura | 2014-02-07 15:40 | 釣り | Comments(0)