素人が調べたもので誤りも多々在ろうかと思いますが、気のついた点はご指摘を頂き、古い資料や写真等があればご一報いただければ幸いです。


by hirosan_kimura

№508 阿品新開の浸水

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 阿品二丁目のJR軌道沖側の地名は「阿品新開」であった。現在では駅前広場当りは盛土もされ、ポンプ場も整備され少々の大雨でも浸水することはない。

 しかし昭和50年代頃までこの一帯はJR軌道と国道の間は一段と低地となり、大雨や台風の際には度々浸水していた。

 かっては国道沿いに調整池があったが、干潮時には排水の扉が自然に開き、満潮時には水圧で扉が閉まる仕組みになっていた。干潮時には川からの流水や降雨は自然に海に放流し、満潮時には調整池に貯留していた。

 しかし海への放流が間に合わず調整池の貯留能力を上回った時は、調整池から水が溢れ出し周辺の田畑や宅地にまで浸水することは珍しいことではなかった。

 現在では調整池は埋立てられているが、阿品二丁目の公園地下に貯留槽が設けられ、お上がり場近くに排水ポンプが設置されている。又、JR駅前付近も盛土をされているので豪雨や台風でも浸水することはまず無くなった。ポンプ場設置後も豪雨の際、排水ポンプが故障していて極僅かの区域であったが浸水したことがあった。

 上の写真は鮮明ではないが、昭和40年6月に今のJR駅前広場が浸水した様子である。
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 この写真は上の写真より東寄り国道から駅前に侵入する道路付近である。
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 この写真は国道より阿品部落へ侵入する主要道路を少し入った地点で、旧公民館があった辺りである。右前面の建物は小さな川を挟んで有った美容院である。

 このあたりの風景もすっかり変わってしまった。
by hirosan_kimura | 2013-01-21 11:17 | 災害 | Comments(0)