№494 地御前神社
2012年 10月 09日

これは地御前神社付近を描いた絵図である。年代は分からない。神社の前はすぐ海岸で海中に木の鳥居が建っている。神社左側の川の海岸沿いに大きな松の木が一本描かれているが、昭和30年代終わりごろには残っており、この松のすぐ前を通って毎日小学校に通学していた思い出がある。
阿品は左手の山の裏側になるが、左端に「火立岩」が描かれている。

神社が老朽したのか無くなっていたのかは分からないが、明治四十年に神社再建のための寄付が集められている。神社再建に当たっては、地御前より海外に移住されていた人より多額の寄付があったらしい。

神社再建の図とあるが、「拝殿二宇ハ旧藩主ノ建立」と「拝殿再建 横十四間 縦五間」と小さく書いてある。この図では木製の鳥居が海中に建てられているので、計画では海の中に鳥居を建てる予定であったのだろうか。

「地御前神社上棟式奉祝記念」とある。

神社前に大勢の人が見えるので完成の記念式典でも行われているのであろう。鳥居は地上に石造りで建てられている。

神社横の記念碑前のものであるが、記念碑の完成式のものであろうか。

神社前の海水浴場の写真である。年代は分からないが、神社前に国道も広電軌道も見えないので昭和6年以前のものである。左端には「有府の水門」の石造りの太鼓橋が写っている。その左には藁屋根の民家も見える。
by hirosan_kimura | 2012-10-09 16:39 | 神社 | Comments(3)

