№426 新宮島駅
2012年 02月 27日
このたび偶然、発着場の様子が分かる写真を手に入れることが出来た。古い写真を拡大したもので鮮明ではないが、何とか当事の様子をかろうじて伺うことが出来る。
岸辺より長い桟橋が突き出て、2隻の船が停泊している。もう少し鮮明であればと思うが仕方ない。
連絡線の行路が開設されて一年遅れで、発着場のすぐ傍に宮島線「新宮島駅」が開業した。この駅が出来るまでは連絡線に乗船する人々は、宮島線終点の「地御前駅」から船の発着場まで歩いて行くか、宮島「岩惣旅館」の自動車を利用していたが、新宮島駅の開業により随分と利便が計られることとなった。
この写真も余り鮮明ではないが、駅舎の施設は何とか判明出来、後の山も樹木が生い茂っているのが分かる。
後の山は新国道が整備される際、山肌は大きく削られ今では当事の様子と大きく変容している。
両駅とも電車が宮島口まで延長され、昭和6年2月1日に廃止された。同時に「阿品駅 (現在の阿品東駅)」が開業された。