№318 二分の一成人式
2010年 02月 18日
二分の一成人式は馴染みが無かったが、小学校四年生が成人までに半分になったことを、家族や地域の人たちに感謝するものである。今では多くの少学校でこの行事が行われるらしい。
広い体育館に四年生の児童・保護者・地域の人達が参列し、児童の挨拶・歌の合唱・地域代表の挨拶・児童より保護者への今まで育てて貰った感謝の手紙の手渡し等が行われた。
中でも児童一人一人が壇上に上がり、二十歳の自分の様子を話すのが中心であった。
今の子ども達がどの様な夢を持ち、どのような職業に着きたいのかが良く分かり、大変興味深かった。しかしマイクの調子が悪く特に女の子は声が小さく、耳を澄ましていても何の仕事に就きたいのか聞き取れない子が7名あったのは残念であった。
その内訳は男子では、サッカー選手が圧倒的で12名。野球の選手4名。大学生2名。消防士2名。その他、新聞社・コーヒー屋さん・柔道のオリンピック選手・看護士・プロゴルファー・科学者・指揮者・恐竜の発掘・立派な仕事・弁護士・家業の手伝い・競艇選手・会社員・警察官がそれぞれ1名であった。
女子は、お菓子屋さんパテシェ5名・大学生3名・洋服屋さんデザイナー3名。看護士3名・ピアニスト3名・野球選手2名・漫画家2名である。その他、アイドル・・テニスの選手・英語の通訳・美容師・声優・薬剤師・ダンサー・歌手がそれぞれ1名である。
十数年前は何歳での調査であったかは不明であるが、男子のなりたい職業は公務員・スポーツ選手医者。女子は看護士・教師・保育士だったそうである。
子ども達の夢を聞くと世相を反映しているようで面白いが、昔の子どもはパイロット・スチュワーデス・花屋さんも人気であったが、それらの夢は一人もなかった。
発表の中には、母に恩返しするために立派な仕事に就きたい。やさしい弁護士になり困った人を助けたい。父のようにやさしい警察官になり明るい町をつくりたいなど、4年生にしてはしっかりした意見もありで感心させられた。
広い体育館にストーブが2・3台。震えるようなひと時であったが貴重な時間を過ごすことが出来た。
これからの日本の将来を担う子ども達の夢が叶うよう、日本の政治家を初め大人ははしっかりしてもらいたいものである。
それにしても寒い中で薄着の子もあり、見ていてもこちらが震えそうであったが、子ども達のたくましさには感心させられた。