素人が調べたもので誤りも多々在ろうかと思いますが、気のついた点はご指摘を頂き、古い資料や写真等があればご一報いただければ幸いです。


by hirosan_kimura

カテゴリ:JR( 13 )

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 JR阿品駅が開業して早いもので26年が経過した。一日の乗客は2,500人程度で多くはないが多くの人々に利用されている。開業当社は無かったエレベーターも整備され、高齢者にも利用しやすい駅となっている。

 最近、偶然に阿品駅に関する面白い資料が目についた。誰が何の目的で書いたのかは分からないが、阿品駅舎が神社風に描かれている。

 駅舎を整備する計画の中で正式に議論された物の中の一つなのか、誰かが興味本位に描いたのかは分からないが、素人が描いたものでは無いようである。

 近くの地御前神社に因んだものか、対岸の厳島神社を想定したものか分からないが、実現していればユニークな駅舎として話題となっていたであろう。

e0125014_17475988.jpg 阿品駅は地域住民にとっては大きく期待されていた。整備に当たっては阿品地域の大半の家庭から多くの浄財が寄せられた。
 
 新駅開業後間もなく、開業記念日帰り旅行が実施されている。阿品駅発のお座敷列車だ仕立てられ、開催中の「アジア太平洋博覧会」を見学するものであった。行きは在来線のお座敷列車であったが、帰りは新幹線利用となっている。

 募集定員200名となっているが、果たして阿品の人たちの参加で満員になったのであろうか。

e0125014_17482573.jpg 駅舎が開業して約一ヶ月後には一泊二日の旅行が行われている。

 9月26日に阿品駅発のお座敷列車で小豆島に行くものであった。行きは在来線をお座敷列車で新倉敷迄行き、鷲羽山・瀬戸大橋・与島で昼食、チャーター船で小豆島に渡り一泊するものであった。

 翌日は小豆島を観光し、岡山駅から新幹線で帰るものであった。こちらも定員200名、定員に達したのであろうか。

 貸切列車とは言え、阿品駅始発の列車は今後とも二度と実現しないであろう。
by hirosan_kimura | 2015-06-18 14:26 | JR | Comments(0)
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新駅の設置は、地方自治体が要望するケースや宅地開発業者などの民間や地元の期成同盟会などが求めるケースがあるが、JR側はいずれも自社の必要に迫られて造る駅ではないので、設置を要望する側が全額負担すべきだと主張してきた。

 これに対し自治省は「黒字の見込める新駅については、JRにもメリットをもたらす筈にも拘わらず設置費用を全く出さないのはおかしい」との見解を示し、自治体が出資するケースについては自治省側と協議するよう求めていた。

 JRの社長はこの問題について「自治省との協議の結果、採算に合わないところは別として、地方自治体とともに新駅設置を促進する場合は一割程度、最高二割の範囲内で負担することとした」と発表した。

 JRは方針変更の理由として①全額地元負担のため難航している新駅設置問題が多く、JRの一部負担により交渉の打開を図る。②新駅設置が進めばJR全体の採算性からも、より効果的な運営が出来る。③私鉄・バスなど競合交通とのサービス競争が厳しく、新駅設置が求められている等を挙げた。

 阿品二丁目に設置を要望している「新阿品駅」は、JR側が負担を渋っていたことがネックになっている典型的なケースであった。地元とJR側との調整が難航し新阿品駅設置問題は事実上暗礁に乗り上げていた中、JR西日本が応分の負担を決めたことに対し地元は一様に歓迎の声をあげている。

 廿日市市は、先の臨時議会で予算化した同駅周辺の整備計画を策定する。一方JR側の具体案が提示されればすぐにでも、県を通じて自治省との協議を再開する考えである。 
by hirosan_kimura | 2014-02-12 11:15 | JR | Comments(0)
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 廿日市町内に新駅設置しようという機運が高まったのは、昨年十一月(昭和61年)に国鉄が分割民営化されJRとして出発するのを機に、「地域に密着した利用しやすい鉄道を目指す」という趣旨のもと、沿線の自治体に新駅設置希望を聞いてまわったのがことの始まりであった。

 都市の基盤整備を考えていた廿日市町はその一環として、串戸・阿品地区の二ケ所に新駅設置を申請した。ことし三月には役場内に「新駅設置推進本部」(本部長・半明英夫町長)を設け、JRに対して設置を本格的に働きかける一方、両地区の住民も期成同盟を設立して、新駅建設の募金活動を開始した。

 このうち「串戸駅」については建設費の地元負担を主張するJR側の条件を整え、約三億円の建設募金は周辺に進出した大手団地造成企業の大口寄付もあり、「串戸駅」設置期成同盟会」が全額確保し来年四月の開業に向けて駅舎建設工事が始まった。

 一方「串戸駅」と同時期に動き出したはずの「新阿品駅」設置計画は、今のところ自治省と広島県の間でストップしたままである。

 「新阿品駅」の設置に関して「串戸駅」と同様にJR側は建設費の地元全額負担を主張した。現段階で見積もられている「阿品駅」の建設費は約二億四千万円。串戸地区の場合と違って阿品地区は大口の寄付が期待できないことや、町は将来同地区を観光の拠点として整備したいなどの意向を持っていることから、町が総額の七一・一%に当る一億七千万円を負担し、残りの約七千万円を「新阿品駅設置期成同盟会」が募金によって確保することで計画は進められている。

 ここで鍵を握るのが自治省。地方公共団体が寄付をする場合、自治省の認可を必要とする。そこで町は県を通じて自治省に協力依頼をしているが、県によると「JRが応分を支出して新駅を設置し、それに地方が協力するのが筋」という見解を得た。

 これはJRのいう「地元全額負担」に対する実質的な反対意見。新阿品駅の設置申請は国鉄民営化後、地方公共団体の寄付が絡む初のケースだけに、県は自治省見解の解釈に苦しんでいるのが実情である。

 JRはJRで「まだ足腰が弱いので、地元全額負担という方針を変える予定は今のところない」ことから、新阿品駅設置問題は平行線のままで現在暗礁に乗り上げている格好である。この現状を打開する鍵は全て自治省裁定が握っている。

 新阿品駅設置期成同盟会の山本会長は、「地元住民は一日も早い設置を願っている。 当面、期成同盟会としては県と自治省の協議の年内完結に向けて各方面に働きかける一方、企業からの募金に重点を置いて活動を続けたい」と話し、廿日市町は「近日中にJRと自治省に足を運び協力依頼したい」としている。

 JR串戸駅は来年四月開業に向けて工事が着々進められているが、その一方「新阿品駅(仮称)」は設置の目途が立っていないのが現状である。
by hirosan_kimura | 2014-02-10 13:48 | JR | Comments(0)
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 平成元年7月7日(金曜日)の西広島タイムスの記事

 昨年暮れから廿日市市阿品二丁目で建設が進められているJR山陽本線新駅の正式名称と開業日が、六月二十九日(木)と決まった。駅名は「阿品」、八月十一日に開業する。

 駅名決定の理由として、JR西日本広島支所は、①駅周辺の地名が阿品、②広電に阿品駅があるが、新駅から若干離れており、地元の混乱を招くこともない、の二つを挙げた。

 阿品駅は線路をまたぐ橋上駅(延べ三百五〇平方㍍)。駅舎外装には白・青・緑の三色を用い、白と青で海を、緑で山を表現、エーゲ海をイメージする。また、二階フロアの中心に事務室を置いて三百六十度利用可能にし、開放感のある造りとする。ここからは瀬戸内海を見渡すことも可能。

 工事費は二億三千九百万円で、廿日市市が一億四千三百五十万円(負担率六〇㌫)を、駅設置期成同盟会が六千九百十万円(同ニ九㌫)を、JR西日本が二千六百四十万円((同一一㌫)をそれぞれ負担する。JRが建設費の一部を負担して開業するのは、同駅と広島市安芸区の中野東駅が始めてのケース。

 阿品駅長には広島支社管内で初の女性駅長、名智洋子さん(四八)が就任。一日の乗降客数は約三千二百人が見込まれている。
by hirosan_kimura | 2014-01-31 12:18 | JR | Comments(0)

№598 女性駅長

 
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 平成元年8月11日に「JR阿品駅」が開業した。早いもので開業して25年を迎える。この駅の新設に当たっては地域で期成同盟が結成され、阿品地域の殆どの世帯が寄付に応じその額は7千万円近くに達し、総工費の3分の1近くを寄付金で賄った。地域の新駅に対する期待は大きく、それだけに新駅開業時の喜びは一入であった。

 初代駅長は名智洋子駅長でJR西日本で初の女性駅長であった。

 名智駅長は山口県出身で、国鉄入社当時はバスガイドをしておられた。その後は長年総務関係の仕事をしておられたそうである。新駅の駅長になるよう言われた時には驚き、一週間くらいは眠れず食事も喉を通らなかったそうである。一度は断ったものの、会社自体ががんばっている時期だけに「チャレンジしなければいけない」と思い切って引き受けられたそうである。

 就任当時新駅長は「初めての女性駅長ということで肩の荷が重いですね。阿品駅は地域の皆さんの要望でできた駅なので地域とともに繁栄し、愛され親しまれる駅づくりをしていきたいと思っています。またレジャーランド(広島ナタリー 平成8年3月31日閉園)や大規模団地(廿日市ニュータウン 阿品台)を控えているので、子どもや家族連れ、女性の買い物客が多いことが予想されます。主婦の視点を生かしてソフトな面が出せたらと思いますし、そういう意味で私が登用されたのではないかと思っています。」と語っておられた。
 
 この女性駅長も何年後かに転勤された。
by hirosan_kimura | 2014-01-21 11:29 | JR | Comments(0)

№457 弾丸列車

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 昭和7年の満州国成立後、日本から朝鮮半島を初め中国大陸へ送る物資の輸送は急増していたが、昭和12年の日中戦争の勃発により、従来の東海道・山陽本線経由の物資輸送では対応仕切れなくなった。

 そこで昭和13年から幹線輸送強化の調査研究が開始され具体的に検討された結果、東京から下関まで別線の高規格鉄道を早期に新設することとなった。

 昭和15年9月には帝国議会で広軌幹線鉄道計画が承認され、昭和29年までに開通させることを目標に、総予算5億5千万円で建設されることとなった。

 これに基づき用地測量・用地買収・工事が開始された。完成後は最高速度時速200kmで東京~下関間984.4kmを9時間で結ぶものであった。当時は同区間を18時間半要していた。

e0125014_1641073.jpg 構想として将来は対馬海峡に海底トンネルを通し、満州国の首都「新京」・中華民国の「北京」まで東京から直通列車を走らせるとう言う、とてつもない構想であった。




  しかし戦争の悪化により昭和18年度を持って工事は中断したが、工事途中であった「日本坂トンネル」はその後、東海道新幹線のトンネルに転用されている。

  用地買収は、地主の所に鉄道関係者が突然やって来て話し合いなど一切無く土地の境界に杭を打って帰り、買収価格の交渉も無く地主は相当安い価格で買い叩かれ、応じなければ非国民扱いされる始末であった。

 戦時体制による半ば半強制的に用地買収された土地も、戦後元の所有者から訴訟などがあり多くの土地が返還されたらしいが、東海道新幹線では「弾丸列車」のために買収された土地も利用されている。
 
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 阿品地域でも弾丸列車用地の測量が行われ敷地境界の杭が打たれていた。用地買収まで行ったのかは不明である。

 詳しい位置は不明であるが、現在の鉄道線路と阿品台の下辺りの中間付近を横切っていたらしい。上図の赤線は推定で正確なものでは無い。詳しく位置の分かる資料は無いものであろうか。

 もし弾丸列車が実現していたら、阿品の風景も随分変わっていたことだろう。
by hirosan_kimura | 2012-05-24 17:42 | JR | Comments(2)
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 JR阿品駅は平成元年に新設され間もなく21年目を迎える。この駅は橋上駅であるが、開設当時は阿品のように乗降客の少ない駅に、エレベーターが設置されることは考えられもしなかった。

 そのため電車に乗るためホームに行くには、道路から階段で駅に登り駅構内からホームへ階段で降りなければならず、体の不自由な人・高齢者・ベビーカー等を使う人にとっては、階段の昇り降りが負担であったが、当時はそれが当たり前のように考えられていた。

 その内バリアフリーの考えが浸透し、数年前に駅構内からホームに降りるエレベーターが設置された。

 しかし、道路から駅構内へはきつい階段を登らざるをえなかった。その内二年位前に駅表側から橋上駅に登るエレベーターが設置されたが、依然駅裏からは階段を利用しないと電車には乗れなかった。

 しかし、駅裏を利用する人達の強い要望により、駅裏側にもエレベーターが設置されることとなり、今はエレベーターは殆ど完成し後は外回りの工事を残すのみとなり、近々供用されることとなった。
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 駅表側の設置より遅れたのは、エレベーターを設置する敷地がなかったからである。駅が設置された当時には、阿品のように小さな駅に将来ともエレベーターを設置するような発想も無かった。

 道路と線路の間に空間は殆ど無く、とてもエレベーターを設置出来る余裕が無かったため設置が遅れたのであろう。

 上の写真で、エレベーターの設備が道路にはみ出している様子が良く分かる。
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 そのためエレベーターを設置すれば、乗降口が道路にはみ出すため、道路を片側半分近く潰さざるを得ず、反対側の自転車駐輪場を削り、一部道路を幅寄せする工事が現在行われている。
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 こうしてエレベーター乗降口への通路が確保されたが、道路端の電柱が通路の中にあるため、電柱の移設等もする必要がある。

 外構工事が完成するのも間もなくであり、地元の長年の要望がやった叶ったのである。
by hirosan_kimura | 2010-02-07 06:36 | JR | Comments(0)
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大正14年(1926年)9月21日
煮干鰮(いわし)製造場設置のため鉄道用地払下を求める地御前村の願書

鉄道用地払下願
広島県佐伯郡地御前村字田尻巳二千四百四十七番地ノ三
一 鉄道用地用地 二段六畝拾五歩

 隣地の本村有地、広島県佐伯郡地御前村字田尻二千四百四十七番地ノ一、新開地反別二段壱畝九歩は、明治三十一年三月十八日 官有地を本村に譲与されたものですが

 前記鉄道用地と同様、地面が低く満潮時は海水が氾濫して、作物を栽植することが出来ません。そのため譲り受けた後も、収入になることは少しもありません。

又この鉄道用地を借り受け、海水の氾濫を防ぐため、堤防らしき物を作り作物を栽培する者が数人ありますが、収穫を得る者は一人も有りません。

 そのため埋立後はいずれも荒廃しています。このようなことは国家経済上、不利益なことなので、この鉄道用地を本村に払下ていただき、隣接地の村有地とともに盛土をして、本村漁民の煮干鰮製造場に使用することにする次第です。

 由来本村は煮干の名産地で、年々四張ないしは五張の鰮地曳網が出漁して、産額の多い年は漁期半年で、約六万円の煮干鰮を製造しています。

 これに従事する人員は、男子百四十人ないしは百七十五人、女子百人ないしは二百人あり、この盛衰は本村の経済上、大いに関係します。

 この漁業大漁の時は、網一張りでも莚(むしろ)を千数百枚を敷き並べ、漁獲物を乾燥するので相当の面積を要するものです。

 広島瓦斯電軌株式会社が敷設する宮島線の開通に伴い、沿岸煮干鰮製造用地を地主に返却する必要に至り、漁民は困却に堪えられないため、この鉄道用地を払下げていただき、漁業保護の道を講じたく、特別の計らいをいただき払下いただけるよう、この度願い出るものです。

 広島県佐伯郡地御前村長 渡辺笹一   鉄道大臣 仙石貢殿

 
by hirosan_kimura | 2009-03-29 05:34 | JR | Comments(0)

№37 JR阿品駅開業

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平成元年8月11日、JR阿品駅が開業した。開業にあたっては昭和62年4月に「山陽本線新阿品駅建設期成同盟会」が結成された。

 昭和62年11月には至近に串戸駅建設が決定されたこと、地元要望で建設する場合は全額地元負担が原則であるが、JRにも負担を求めたこと等で新駅決定までは随分難航したらしい。

 串戸駅では団地造成業者が多額の負担をしたが、阿品駅では大口寄附は期待できず阿品・阿品台住民より小口の寄附を募り、市・JRの負担により実現したものである。

 総工費2億3,900万円、市負担1億4,350万円、JR2,640万円、期成同盟会が6,910万円寄附を募ったものである。

 初代駅長は女性であった。当初整備されていなかったエレベーターも設置され、高齢者等にも使いやすい駅舎として利用されている。
by hirosan_kimura | 2009-01-18 08:44 | JR | Comments(0)

№36 阿品の信号所

 山陽鉄道は明治39年12月1日に国に買い上げられ国有化された。昭和3年6月27日に廿日市~宮島(現宮島口)間が複線化されている。なお、五日市~廿日市間は大正13年11月30日に、宮島~大野浦間は昭和3年7月20日に複線化されている。
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 昭和31年には電化工事が着手された。平地部分は電柱を立て架線すればよいが、トンネル部分は天井に架線を通す空間を作る必要があった。天井を掘削する訳に行かないので、路床を掘り下げる必要があった。

 阿品のトンネルは明治時代に建設されたものであり、断面も狭小で劣化も著しいものであった。これらを補修しながら床面を掘り下げるには、列車を通しながらの工事は不可能なので、片方のトンネルで単線運転を行い、一方のトンネルは列車を通さず側壁を改築後、盤下げ工事を施行した。

 このためトンネルの前後では単線運転となるため、現在のJR阿品駅の南側付近に信号所を設け列車運行の安全を期した。

 この信号所は昭和36年12月21日に設置され、トンネル工事終了後の昭和37年6月に撤去された。昭和39年7月25日には横川~小郡間が電化され、山陽本線全線の電化が完成したのである。なお、西宇部~小郡間は昭和36年6月1日に、広島~横川間は昭和37年10月1日に電化されている。
by hirosan_kimura | 2009-01-17 10:56 | JR | Comments(0)