素人が調べたもので誤りも多々在ろうかと思いますが、気のついた点はご指摘を頂き、古い資料や写真等があればご一報いただければ幸いです。


by hirosan_kimura

№53 「はみの首」

  阿品台団地を造成し谷が埋立てられる前、阿品の奥の谷に、「はみの首」と呼ばれる所があった。この場所から二丁余り谷を奥に入った所に大きな岩があった。

 この大きな岩には大蛇(麝香ばみ じゃこうばみ)が昔から住み着いていたといわれる。この大蛇は麝香ばみであるから、大変良い匂いを出すと云われていた。
№53 「はみの首」_e0125014_1381461.jpg
 ある時の春の田植時期に、早乙女さんがたちがこの大蛇を見つけ、恐ろしさのあまり皆で大きな木の棒で叩いたり、大きな石を投げつけるなどしていたら、とうとうこの蛇は死んでしまった。

 死んだ蛇からは噂通り麝香の良い匂いをあたりに発散したそうである。この話を聞きつけた遠く能美島の人々は「大変珍しいものだ」と、死んだ蛇の亡き骸はもちろん、匂いの染み込んだまわりの土まで掘り起こし、島に持ち帰ったと云う。

 阿品の人々に昔から伝え継がれている話である。

 大蛇の住んでいたと云われる大きな岩は、明治30~40代に護岸工事をするために取り除かれたと云うことである。
 
Commented by hitoshi at 2009-02-03 22:31 x
私達の時代は 後畑 はスクールバスで送迎でした。阿品鰆浜、明石 は自転車通学していたような気がします。 南町辺りが徒歩通学の範囲の限界で国鉄の踏切を越えたら自転車通学できたんだと思います。
祖母に聞いた話しでは 葛の蔓を割く音でマムシが寄ってくるとか殺そうとすると鳴き声で集まってくるとかマムシがいると甘い香りがするとかいう話しでした。TVで四国高知のマムシ獲りの名人と言われる人が、髪の毛を燃すとチッチッという音でマムシが寄ってくると言っていました。音とか香りとか本当なのか実体験がありませんからわかりません。
実際、山や野で遊んでいましたが マムシ を実際に見たのは大人になってからで、身近にいたと思われる割に見ませんでした。たまたまなんでしょうね。(ハミと言っていましたね。)
Commented by hirosan_kimura at 2009-02-04 06:21
私の中学時代は自転車も貴重品で、一世帯に一台有るかないか無いかでした。地御前で七尾中学に一番遠いのは、田屋の若宮さんでした。井上瓦製作所の阿品寄りです。今はマンションが建っている辺りです。同級生が居たので学校から歩いて帰り、若宮さんの家で遊んで其処から鰆浜の自宅まで歩いて帰ったこともありました。後畑も中学生も僅かになり、スクールバスも廃止となり、タクシーでの送迎になりましたが、今はどうなっているのでしょうかね。
by hirosan_kimura | 2009-02-03 05:38 | 伝説民話 | Comments(2)