№738 動かない県病院跡地利用
2016年 02月 21日
その後、跡地利用がいつ動き出すのだろうと付近を通り掛る度に注目していたが、動きは全然見られなかった。ところが先日この地にトラックが止まり資材らしきものを降ろしていたので、やっと何かの工事が始まったかと思っていた。
地元の人に「やっと県病院跡地が動き出したが、マンションか戸建の住宅が建つのだろうか」と聞いてみると、少年野球の練習場が設置されるとのことである。そういえば現地には移動式のバックネット・閉鎖されたボーリング場から外してきたような椅子・簡易倉庫・簡易トイレなどである。不動産会社がこの土地を入札したが、国道に繋がる道路の道幅が狭く工事車両の離合も困難で、止むなく少年野球の練習場に貸与するとのことである。
利用価値の無い土地を多額の経費で購入することは考えられないので、何らかの形で道路問題が解決する勝算の見込みがあり一時的に少年野球チームに貸与するものであろう。
①は国道から県病院に入る正規の道路であったが普通車の離合も難しいくらいで、途中直角に近いくらいカーブしており工事用車両の通行など不可能に近いくらいである。
②の道路はは一見広そうであるが川の上をコンクリートで蓋架けした道路で余り重い車両の通行は困難である。国道との間に段差があり、おまけに横断陸橋の橋脚が立ちふさがっている。
かつて県病院の正門は①と②が突き当たった地点であった。
③の道路も他の道路と大差なく狭い道路である。県病院時代この道路も病院の出入りに使用され「県病院入口」の看板が国道脇に接されている。④の道路は他の道路よりさらに狭く工事用車両の出入りは不可能である。
県病院跡地から国道までの距離はほんのわずかであるが、いずれも道幅が狭く工事用車両の通行は困難である。病院廃止後この用地には様々な計画が立てられては立ち消えて行った。いずれの計画も前に進まなかったのは道路問題が立ちはだかっていたからである。
道路が狭ければ既存家屋を移動し道幅を広げればよく、③の道路の拡幅は空地と公園を一部削れば容易に可能である。しかしこの付近の国道の上り車線は見通しの悪いカーブを曲がりきった直線部分で事故の多発地帯である。少し前にも死亡事故も起きたばかりである。道路の改良にはこの問題の解決も必須である。
鰆浜部落でも高齢者が増え、県病院跡地に沢山の住宅が立てられ子どもたちの歓声が絶えない町にと大きく期待されている。一日も早く道路問題が解決し建設の槌音の響く日の来ることが待ち望まれる。