素人が調べたもので誤りも多々在ろうかと思いますが、気のついた点はご指摘を頂き、古い資料や写真等があればご一報いただければ幸いです。


by hirosan_kimura

№735 地図

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 明治九年に現在の広島県が成立した。広島県を一望するために明治十一年作成されたのが桑原信偏輯「広島県管内全図」である。上図は管内全図の一部阿品附近を拡大したものであるが、極めて大雑把な地図である。

 各地の絵地図は各藩から幕府へ提出されていたが、これは幕府への服従を示す為であったと言われるが、各藩は地方支配の為地図を必要としていた。村単位で村絵図が作成され「芸藩通志」等に収集された村図が現存している。

 「広島県管内全図」は近代的地図に見えるが、よく観察すると近世の絵図に国道・電信線・行政機関等を書き加えたもので、古い絵図の書き方と本質的には変わらないと言われている。

 測量により新たに地図が作成されるのは、明治23年第五師団測量、明治27年大日本帝国陸地測量部測量によるもので、このブログ№142・№178で紹介している。

 なお上図には、「著述 桑原信」「彫刻 中村熊次郎」「明治十一年三月廿二日 版権免許」「発兌書林 広島一丁目 松村善助」とうの添え書きが見られる。
 
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上図は明治二十五年出版「改正広島県管内地図」である。この図は基本的には伊能図を踏襲しており明治十一年図に比べかなり正確である。この時点では鉄道は三原までしか開通していない。

 この図には「明治二十五年十月十五日印刷」「明治二十五年十月廿一日出版」「著作印刷兼発行者 大阪市北区紅花町七十五番邸 宗孟寛」とある。
Commented by Fujio K at 2016-01-31 17:41 x
750号まであと一息です。頑張ってください。

Commented by hirosan_kimura at 2016-02-01 06:51
ありがとうございます。何とか頑張りたいと思いますが、無理をしてつまらないことを掲載しても駄目ですね。
by hirosan_kimura | 2016-01-29 11:08 | Comments(2)