素人が調べたもので誤りも多々在ろうかと思いますが、気のついた点はご指摘を頂き、古い資料や写真等があればご一報いただければ幸いです。


by hirosan_kimura

№692 日陰蔓(ひかげのかずら)

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 山の斜面などに苔が長く延びたような特徴のある植物を見掛けることがある。苔のように見えるがシダの一種らしい。正式な名前は「日陰蔓(ひかげのかずら)」と言うが、日陰より比較的日当たりの良い場所に生えているようだ。

 古老の話によると「狐はこれを頭に乗せて花嫁さんに化けるそうな」との言い伝えがある。子どもの頃には正式名称が分からず「狐の襟巻」などと呼んでいたような記憶がある。

 何故、狐と結び付けられるのかは分からないが、この植物は切り取って日数が経っても形が損なわれたり緑色が退色しないため、古来より生命力の象徴とされ神事に使われていたそうである。このように不思議な植物なので狐に結び付けられたのであろう。

e0125014_661325.jpg この植物は形状から女の子は髪飾りや王冠のようにして遊ぶこともあった。近年ではリースとして活用されることもあるらしい。またこの胞子は「石松子」と言われ丸薬の衣や、傷口に塗って血止めとして利用されていた。

 
 この植物の呼び名は各地で異なり、「狐の襷(たすき)」「天狗の襷」「山の神様のふんどし」「狐の首巻」「猿の襷」「ウサギの寝床」「神だすき」などの呼称がある。遠く離れた地域でも狐に結び付けているのは不思議でもあり面白い。調べればまだまだ面白い呼び名があるかも知れない。

 この植物は阿品でも見る事が出来る。そこらじゅうに生えている訳ではないが、少し探せば簡単に見つける事が出来る。

 「ヒカゲノカズラ」と良く似た植物で「ヒゲノカズラ」があり、「マンネンスギ」「ビロードスギ」「マンネングサ」があり混同されることがある。
by hirosan_kimura | 2015-03-14 06:26 | Comments(0)