№683 大学の艇庫
2015年 02月 03日
広島大学の艇庫は平屋で骨組みにスレートの外壁を貼ったような簡易な建物である。この建物の建築年度は不明であるが、昭和40年代の初めごろでは無いかと思われる。現在、広大のヨット部は広島の観音の方で部活をしているため長年この艇庫は使用されていず、まるで廃墟のようになっている。
この艇庫で活躍していた頃は土・日などには大学生がここに来て目の前の海でヨットを走らせていた。夜になると学生たちは酒盛りを始め大騒ぎをしていたこともある。ある時、「お上がり場」に学生が集まり酒盛りをしていたことがある。大学生でそれも医学部の生徒であり優秀でエリートばかりと思っていたので、近寄りがたい存在と思っていたが、酒盛りの仲間に入れてもらい他愛の無い話で盛り上がった懐かしい思い出がある。
この艇庫は長年放置状態であるが、なぜ撤去されないのか不思議に思う。
広大の艇庫と並んで広島工業大学ヨット部の艇庫がある。この施設は昭和51年に整備されているが、広大の艇庫と比較すると立派な施設に見える。
外から見ても分からないが、一階部分は艇庫となっており15艇程度のヨットが格納されている。二階は30畳程度の広間と炊事・浴室・トイレがあるようである。外部にはヨットを海に降ろしたり陸に揚げるクレーンのような設備がある。広大艇庫にはこのような施設が無く、台車にヨットを載せて学生たちが手作業でヨットの揚げ降ろしをしていたような記憶がある。
工業大学の艇庫は学校から車で10分程度で来ることが出来て、平成16年に創部40周年を迎えたそうである。ヨット部は観音マリーナの方でも活動しているようであるが、拠点は阿品の艇庫で土・日には学生たちがここで活動しているそうである。