素人が調べたもので誤りも多々在ろうかと思いますが、気のついた点はご指摘を頂き、古い資料や写真等があればご一報いただければ幸いです。


by hirosan_kimura

№597 沖島橋附近の変貌

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 この写真は余り鮮明ではないが昭和40年頃の沖島橋附近から下り方面を望んだ写真である。

 橋を下ったすぐ右の山は海岸を埋立てる際の土砂を採取するため、大きくえぐられ窪地となり南側は崖状態となっていた。右側中央の建物は建設省がこの附近の国道を管理するための小さな事務所や、管理人の住居などが立てられている。

 写真中央附近には今は無い「火立岩」や子どもの頃良く遊んでいた防波堤などが映っている。遠くにはこんもりと松の木の繁ったお上がり場も見える。左端三番目の電柱の頭附近に映っている黒い点のように見えるのは、かつてこの地より渡航していた宮島航路の桟橋の残骸の一部である。

 鮮明ではないが前から2台目の自動車の左側に映っているのは桜の木であるが春になると見事に花が咲いていた。今でも排気ガスの傍で生き残っているが春に咲く花は以前のように勢いは見られない。

 この附近は西広島バイパスの出口として以前の名残が見られないくらいに大きく変貌している。

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 道路を拡幅するため海岸が帯状に埋立てられた。このため「火立岩」や防波堤は消滅した。広電軌道は海側に移設され海岸沿いには道路もも新設されている。

 バイパシの出口の橋脚のため建設省の建物は取り除かれている。橋のすぐ脇にはマンションが建てられている。崖状の山は階段状に削られ「光が丘」という小さな団地が造成されている。

 大きく変容したこの附近の景色であるが、当時のままなのは「沖島橋」と遠くに望まれる宮島の山並みくらいであろう。。
by hirosan_kimura | 2014-01-20 10:59 | 地形 | Comments(0)