素人が調べたもので誤りも多々在ろうかと思いますが、気のついた点はご指摘を頂き、古い資料や写真等があればご一報いただければ幸いです。


by hirosan_kimura

№583 雀のご馳走

e0125014_1348648.jpg 毎年暮れになると上平良の農家が作ってくださる注連縄(しめなわ)が届く。小さな家にはにつかわない立派な注連縄である。

 ところが玄関ドアに飾って離れてしばらくすると、数匹の雀が来て飾りの稲穂の籾をついばみ床には籾殻がたくさん散らかっている。籾の中身だけを上図に食べているが器用なものである。

 毎年暮れになると覚えているのか注連縄が飾られるのを覚えているのか、タイミング良くついばみに来るものである。冬の食料の乏しいこの頃、雀にとっては大ご馳走であろう。注連縄の飾られた家をあちらからこちらへと食べまわるのに大忙しである。お陰で稲穂はほとんど丸裸で籾殻のみが撒き散っている。これも雀助けであろうが、もう少し時間をかけて少しづつ食べて呉れればと思う。

 注連縄は神様の占める場所の境界を示すもので、玄関に飾ればこれ以上家の中に不浄なものが入り込まないと伝えられている。

 注連縄は正式には12月23日に飾るのが本当らしいが、現在では年末中に飾れば良いと言われている。但し12月31日に飾るのは「一夜飾り」と言われ避ける方が良いらしい。これは葬儀の前夜を連想し神様に失礼に当るそうである。29日に飾るのは9が苦に繋がるので避ける人もあるらしいが、29が福(フク)読め縁起が良いとされ今ではあまりこだわる必要はないらしい。

 注連飾りを除くのは本来、小正月(1月15日)までとされていたが、現在では1月7日が一般的とされており、それもお日様が力を増す午前中に外すのが良いと言われている。

 外した注連飾りは神社で処分してもらったり、「とんど」で燃やすのが良いとされている。阿品では県病院跡地で行なわれていた「とんど」も今年から行なわれなくなった。

 ごみとして出す場合もそのまま出さず、新聞紙を広げその上に注連飾りを置き、注連飾りに左・右・左・右・左・右と片方に三回塩をふり掛け、そのまま新聞紙に包めばごみとして出して良いそうである。

 しかしこれらの習慣は地方によって違いがあるらしい。

 お正月にはほとんどの家に注連飾りをするのが当たり前であったが、今では飾られない家も結構見られる。またその注連飾りもプラスチックで作られたり、印刷物のものも珍しく無い。いつまでも雀が正月の注連飾りを楽しみに待つ時代が続いて欲しいものである。
by hirosan_kimura | 2014-01-06 14:43 | 行事祭礼 | Comments(0)