№554 田尻の海岸
2013年 06月 25日
昭和40年代の初め頃までは、田尻の海岸に山が残り付近の風景に彩りを添えていた。この付近の写真は遠方より写したものや余り鮮明なものは無かったが、最近かなり鮮明な写真が手に入った。近くで撮影され松の枝まで判別出来るものである。
この美しかった風景も海岸が埋立てられ住宅が建てられかつての面影は無い。家が建て込み上の写真と同じアングルで撮影出来ないが、この写真はほぼ同じ場所の現在の様子である。
明治の初めごろまでは上図のように、田尻山から海岸まで山が岬のように伸び、このあたりは白砂青松の美しい風景であった。
明治の中旬頃、旧国道や山陽線の開通により田尻山から連なる尾根が削られたが、それでも広電宮島線軌道沖には尾根の一部が残され、海岸には美しい砂浜も残っていた。
昭和44年に田尻沖海岸を埋立住宅団地にするため、残された小山も削り取られてかつての美しい海岸の面影も残されていない。
追記
一番上の写真は「田尻海岸」の写真と紹介したが、田尻でなく宮島の浦の写真のようである。削除すれば良いのだが、このブログの中には他にも間違いがあろうと言うことでこのまま残しておく。