№482 明治16年 地御前村
2012年 09月 09日
明治16年の地御前村の資料があった。今から129年前である。阿品の資料があれば良いが地御前村全体のものしかない。古い資料なので判読出来るものもあるし、字がかすんでいたりして数字がはっきりしないものもある。そのため一部数字を推測したものもあり合計が合わない部分もあるが、大まかな状況は分かる。
当時の村は戸数471戸、男1,225名・女1,156名で計2,381名であった。
年齢構成は
男 女 計
7歳未満 217 212 429
7歳以上 352 336 688
20歳以上 482 414 896
50歳以上 167 188 355
80歳以上 7 6 13
もう少し年齢区分が多ければ高齢化率など今と比較出来るだろうが、半数近くが未成年であることが分かる。
これ以外の区分で、士族が戸主男3、女0、これ以外の士族の家族は男3、女8、計15人とある。
公立小学校が1校で児童が男19名、女25名とあるが、余りにも児童数が少ないので児童数の一部かも分からない。学校教員は訓導補1人、教導職僧2人とあるがもう少し調べる必要があるであろう。
神社は村社が3、雑社6、合計9社とある。寺は2寺とある。
戸長役場の職員は、戸長1、筆生1、学務委員1、衛生委員とあるが、これで役場の機能が果たせたのであろうか。
職業別は
男 女 計
僧 3 0 1
医術 1 0 1
農業 446 257 703
工員 58 27 85
商業 82 29 131
雇人 11 16 27
雑業 211 395 606
もう少し職業区分が小さければ当時の様子がよく分かるだろうにと思う。それにしても「雑業」の中はどんな職種であったのだろう。