素人が調べたもので誤りも多々在ろうかと思いますが、気のついた点はご指摘を頂き、古い資料や写真等があればご一報いただければ幸いです。


by hirosan_kimura

№432 神輿の音頭

e0125014_1059471.jpg
 秋祭りの季節ではないが、先日コメントで昔聞いた「こども神輿」の時の音頭が今でも使われているのか、曲名などを知りたいと言う質問があった。

 勿論今でも引き継がれているが、盆踊りで歌われている歌と同じ歌詞であるが、神輿では節回しが全然異なっているようである。

 どちらとも主に二つの歌が歌われているが、木遣りの「宮島八景」と流しの「春徳丸」がある。

宮島八景
 矢野の入江の釣り船は 宇品の沖にと漕ぎい出す
 江波をさかえに能美島 阿多田が浦をと打ち過ぎて
 はるかに沖をと見渡せば 見ても見事な津久根島
 地から生えたか浮島か ちょいとじかたに渡りては
 黒居の明神伏し拝み 五日廿日の浦伝い
 浦を伝ふて串戸町 地御前神社を伏し拝み
 我は竹子(ちくし)の者なるが 今年初めて宮島に
 されば参詣申さんと 両社に参りて伏し拝み
 (以下、延々と続く)

春徳丸
 今度長崎恵比屋の甚九 甚九もとより小間物売りよ
 今じゃ小間物売りをばやめて 大阪がよいのいとまのだてよ
 船をつくろや春徳丸を 船じゃ七反九反で新造
 荷物ととのえ今日吉日と 明日は日も良し乗り止めましょう
 柱ゆり立て責口しめて いかり繰上げとも綱とりて
 帆をば巻きあげ下関を走る 周防灘をば 首尾よく越えて
 播磨灘をば早やのり越えて 須磨や明石の名所をながめ
 ここは何処かと船頭に問えば 一の谷又兵庫の沖で
 甚九恋風吹き捲くりつつ やあれうれしや大阪が見えた
 (以下、延々と続く)

 盆踊りでは打ち叩かれる太鼓に合せこれらの歌がうたわれ、秋祭りの神輿では軽快な太鼓が打たれ、合いの手に「はーやっとこせー よーいやら あれわいせ これわいせ さーなんでもせー」などの掛け声が入る。

 今では子どもが台車に乗せられた神輿の綱を引っ張りながら、町内を練り歩いているが、一昔前の阿品では青年が中心で、二本の丸太棒に俵を積み重ね榊や紙で作った飾りものがあるのみのシンプルなものであった。当時は神輿と呼ばず「俵揉み」と言っていた。

 秋祭りと言えば大人も子どもも年に何回もない楽しみの一つで、岩鏡神社では一日中人が途切れることも無く、大人たちは酒盛りで賑わっていた。

 当時と比べると秋祭りも静かなものであるが、この風習がいつまでも続いて欲しいものである。
 
Commented by Miya at 2012-03-23 16:18 x
さっそく調べていただき、ありがとうございます!
今でも引き継がれているようで、感激しました。
数回しか聞いていないであろうこの歌を今でもふと思い出すのは、
それだけ秋祭りが楽しかったんだと思います。
本当に、いつまでも続いて行って欲しいものです。
カセットやCDにもなっていないでしょうが、
機会があればまた聞きたいです。

防災の曲の件もありがとうございます。
ただ、新世界ではなさそうなんですよ。
何曲かありそうなので、そのうちのひとつかもしれません。
時期は中学か高校の時だと思うので、1990年前後だったと思います。
僕も調べてわかったら、またご連絡いたしますね。
by hirosan_kimura | 2012-03-22 11:56 | 行事祭礼 | Comments(1)