素人が調べたもので誤りも多々在ろうかと思いますが、気のついた点はご指摘を頂き、古い資料や写真等があればご一報いただければ幸いです。


by hirosan_kimura

№411  家中煙が充満

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 今の子どもたちに、昔は家の中でねずみが走り回ったり、天井裏から蛇が覗いたなどの話をすると信用してくれない。

 衛生状態の悪かった昔の家では、家の中にゴキブリがたくさん走り回ったり蚤に噛まれて夜もろくに眠れないのは当たり前であった。今ではダニはどこの家でもたくさん生息しているらしいが、それ以外の不快害虫は夏に戸を開け放しておくと蚊が入って来るくらいである。

 そこで昭和30年代くらいまでは年に一回くらい、村が全世帯の家を消毒していた。消毒の方法が今では考えられないが、家中に消毒薬を噴霧していた。

 まず各家庭では外面に面した窓や戸をすべて締め切り、室内のふすまや障子を開放し押入れなども開け放す。そこで玄関など一部開いた所からリヤーカーなどの乗せた動力の噴霧器で家の中に煙状になった消毒薬を吹き込んでいた。

 外に面した窓などはすべて締め切っているとはいえ、小さな隙間から煙が噴出すこともあった。消毒中は勿論、消毒が済んで2~3時間くらいは家の中に入ることは出来ない。その間は大人は外で仕事をしたり、近所の人と世間話などで時間をつぶし、子どもたちも近所の子どもたちと遊んだりしていた。

 家中の消毒薬の煙が収まった頃中に入れるが、それからが大変で畳や床などについた消毒薬をふき取らなければならなかった。

 どんな消毒薬が使われていたのかは分からないが、今このような方法を行うと健康被害などクレームが出るのではなかろうか。

e0125014_13583482.jpg昭和32年9月に鰆浜・阿品地区で害虫駆除の室内噴霧が行われている。鰆浜では25日の午後35世帯。阿品では26日に一日かけて87世帯に消毒が行われた。消毒は役所の職員が一軒づつ廻って行い、鰆浜は藤川さん、阿品では本田さんが立会人となり、一軒も漏れなく消毒が行われたか確認のため同行された。

 いつの時代にこの消毒がなくなったのかは分からないが、この時期が最後くらいだったのだろう。。

昆虫駆除室内噴霧の実施について                     各位
 今年は町内の赤痢・疫痢の患者数は昨年の三倍の発生を見て居ます。初秋から初冬にかけて赤痢・疫痢・伝染病の流行期でありますから各位におかれましては、手洗いの励行、早期診断、昆虫の駆除等を周知徹底の上伝染病発生防止にご協力をせつにお願い申し上げます。

 尚標記昆虫駆除室内噴霧については伝染病発生防止の一環として、全世帯一斉に実施の計画でありますが、これが施行に当たっては費用の内薬品代の半額を貴殿の部落の負担に御願いしますからその点ご了承宜敷くご協力御願い致します。                      昭和32年9月5日
by hirosan_kimura | 2011-11-11 14:21 | 衣食住 | Comments(0)