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by hirosan_kimura

№403 敬老会

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 敬老の日を迎え各地区で敬老会が催されている。阿品地域でも阿品地区と阿品台地区の二ヶ所で行われる。

 廿日市市では平成10年までは、11地区のコミュニティ組織に市が補助金を出す方式でそれぞれの地域で敬老会が開催されていた。

 ところが高齢者の数は年々増加し続け、各地区の公民館では会場が狭く開催が困難となる地区も大半であった。小学校の体育館で開催するにしても、高齢者が行きにくかったり、会場に机などを公民館などから運搬するのが大変であった。

 9月とは言え暑い日であれば、冷房設備の無い体育館での開催は高齢者に不評な地区も大半であった。地域のお世話をする人はたまりかねて、地区での開催は不可能なので市が責任をもって開催して欲しいとの要望が出された。

 市でも何とかしなければならないと言うことで、平成11年から市のスポーツセンター「サンチェリー」で一括開催することとなった。ステージの設置・椅子などの設備を業者に委託し、何十台のバスを借り上げ参加者を会場まで送迎するなど大掛かりなものとなったが、高齢者には不評で、ステージでの催しが後ろの方の席でははるか遠くで何をしているのか見えにくい。

 送迎のバスも何十台の中で帰る方向を間違えられ、参加者が家に帰ってこられないので大騒ぎになった例ももある。こうして一括開催は3年で止めることとなり、すったもんだの挙句現在では地域開催にもどっているが、増加し続ける参加者の対応で各地区とも苦慮しておられるようである。

 阿品地域では二地区での開催で対象者も何百人にもなっているが、昭和28年の地御前村の敬老会では、鰆浜地区が対象者が5人、阿品では14人と併せても僅か19名であった。

 この中には明治3年生まれの父の姉や、明治14年生まれの母方の祖父の名前も見える。

 この年の敬老会は、地御前小学校旧講堂及公民館となっている。11時開会 11時10分婦人会・青年連盟・保育所児童の演芸 12時食事 13時人形芝居観覧となっていた。

 敬老会の費用は、米2斗3,400円・もち米7升1,260円・あづき3升750円・かまぼこ150枚2,400円・巻昆布60枚1,500円・菓子300ヶ8,700円・その他 へぎ箱 箸 のし紙 薪5束 謝礼 その他 1,973円で村役場負担分合計19,923円となっている。

 わざわざ村役場負担分となっているので、これ以外に婦人会・青年連盟・その他の負担分もあったのかも分からない。お昼の弁当は婦人会が調理したものと思われる。

 敬老会は終戦間もない頃兵庫県の片田舎の村長が、お年よりは元気な間は働き詰めで、お年寄りが自由になる小遣いも無い、お年寄りに対する福祉制度もほとんど無い、その他楽しみの少ないお年寄りに対して暑い夏が過ぎ、米の収穫などが始まる農繁期前の9月に、お年寄りをみんなで招いてせめて一日くらいは楽しんでもらい、お年寄りに感謝しようと始めたのが各地に広がったものである。

 お年寄りに対する制度がほとんど無かった当時と違い、今では年金・医療・介護等の施策も充実している。

 これに対してお年寄りは増え続け、制度を維持するために国も自治体も財源の捻出に苦労している。当然国民の負担も増え続け、若者たちは負担に耐えかねて将来に希望を不安視するものも少なくない。

 敬老会のあり方も、そろそろ見直す時期に来たのではなかろうか。
by hirosan_kimura | 2011-09-18 13:13 | 行事祭礼 | Comments(0)