№363 厳島図絵
2010年 05月 27日
1~5巻は「厳島名所図会」、6~10巻は「厳島宝物図絵」からなっている。厳島中心の図絵であるから、厳島に関しては細部に渡って描かれているが、厳島以外では「速谷神社」「地御前神社」「大頭神社」「大野の瀧」などが僅かに描かれているのみである。もちろん阿品に関しては何の記録もない。
しいて言えば、対岸の廿日市あたりから大野附近を望んだ図があるのみである。この中に阿品附近も描かれているが、小さな図なので大まかに描かれ、阿品附近の詳細は分からない。背面の山から想像してこの辺りが阿品だろうと想像できるのみである。
厳島絵図は印刷物として発行されているので、図自体は比較的鮮明なものがあるが、それでも図が複雑で汚れた部分を消すのに随分手間取った。
全体図を阿品附近のみ拡大してみたが、この図だけを見るとここが阿品だと想像するのは難しい。