№144 黄金のカーテン
2009年 05月 15日
それは平成7年9月24日で今から13年くらい前の出来事である。
当日は台風14号が4時ころ阿品地方を通り過ぎ、抜けるような青空だったそうである。夕方5時ころ鼓ケ浜の海岸端に出て海を見ていると、海面から高さ500~1000㍍くらいの高さまで、金色のカーテンが出現した。
その金色のカーテンは能美島辺りから広島市や廿日市沖くらまで、広島湾をぐるっと囲むように中空から海面に接していた。
カーテンの裾は海岸線に沿ってひだのようになっていた。上空の青空と、金色の裾のひだ状カーテンが屏風のように海に映り、その美しさ・神秘さは、とても口で表現出来るようなものでは無かった。
急いでカメラを家に取りに帰ろうかとも思ったが、長く続く現象とは思われずしばらく見とれていたが、そのうち消えたそうである。
今のようにデジカメを持ち歩く時代ではなかったが、もし写真でも撮影してあれば貴重な資料となったであろう。
昔から阿品地方に伝えられた話も、まんざら架空の話で無かったことが証明された出来事であった。
このように珍しい現象なので多くの人が見た可能性があり、翌日の新聞には誰かが投稿し、新聞記事に掲載されたかも知れない。