素人が調べたもので誤りも多々在ろうかと思いますが、気のついた点はご指摘を頂き、古い資料や写真等があればご一報いただければ幸いです。


by hirosan_kimura

№130 昔の遊び「釘たて」

№130 昔の遊び「釘たて」_e0125014_1043761.jpg 昔、阿品の子ども達は「釘たて」と言う遊びをよくしていた。

 五寸釘を力強く地面に立て線を引いていき、相手が釘を打つ場所が無くなれば勝ちというような単純そうな遊びであった。

 五寸釘を使うので危険なため、今の子どもが遊ぼうとすると家庭か学校で禁止になるかも知れない。

 不思議と釘が足に刺さり怪我をしたと言う話を聞いた事は無かった。

 この遊びは二人でするのが普通であるが、三人で遊ぶことも出来る。三人で遊ぶ場合はより複雑になり面白かった。
№130 昔の遊び「釘たて」_e0125014_10453262.gif 遊び方はまず地面に短い線を引く。一人が力強く地面に釘を立て、線の片方の端から釘の立った所に線を引く。次の人が釘を立て線の反対の端と釘の立った所に線を引く。

 交互に釘を立てては線を引いて行くが、相手の線を横切ることは出来ない。

 三人の場合は、最初に一本の線でなく「Y」の字を引きスタートするが、この場合はゲームがより複雑になり難しくなる。

 釘が立たない場合は立つまで同じ人が続ける場合もあるし、立たないと相手と交替したりルールを勝手に変えたりしていた。この場合は釘立ての下手な子どもは、相手に囲まれて出られなくなりすぐ負けてしまう。

 自分が釘を立てる場合は、出来るだけ間隔を狭くして線が結べるように釘を命中して打ち、相手が逃げられないように線を結び、次の釘を打てないようにするのがコツである。

 釘立ての下手同士がすると、間隔が広くなり際限なく渦巻きが大きくなることもある。

 相手の線を横切るように釘を打ったり、自分の線の真上に釘を打ち、相手が出られなくなったら勝負は終わりである。

 この遊びは単純なようで、先を見ながら頭と技術を使う遊びであった。
Commented by 笠原等 at 2013-12-22 07:57 x
こんにちは、釘打ちの遊びにてたどり着きました。
小さなときに遊んだルールが解らなく一応同じルールだったように思います
ありがとうございました。
Commented by hirosan_kimura at 2013-12-22 11:51
 コメント有り難うございます。どちらにお住まいの方か分かりませんが、広島県の西部の小さな地域「阿品」に限定しているため、阿品に縁の無い方が見られても面白くも無いかと思います。ネタも切れて最近は休み気味ですが出来るだけ続けたいと思っています。昔の子どもたちは遊びのルールも自分たちでかってに作っていたので、地域によって随分異なっていると思います。ネタも切れたので昔の遊びなどでも掲載したいと思います。
Commented by youyouclub2015 at 2020-01-15 17:11
山口県出身の私も小学生だった60年前。「釘たて」や「パッチン・メンコ」「ビー玉」遊びに興じていました。パッチンやビー玉は賭博性があり、禁じられていましたが、親や先生の目を盗んで背戸(家の裏)に隠れて暗くなるまで遊んでいました。asahiro
Commented by hirosan_kimura at 2020-01-16 13:41
> youyouclub2015さん
 今の子ども達が戸外で走り回って遊んでいるのを見掛けることが少なくなりました。一昔前までは学校から帰ると暗くなるまで遊びまわり、夏休み中などは朝から晩まで海や野山を走り回って歓声を上げていました。それと今と違うのは年齢が異なる世代が一緒に遊びまわっていたことです。年上の子は小さな子がまとわりつくのを嫌っていましたが、追われても追われても性懲りなく付きまとっていました。
by hirosan_kimura | 2009-04-23 05:19 | 遊び | Comments(4)