素人が調べたもので誤りも多々在ろうかと思いますが、気のついた点はご指摘を頂き、古い資料や写真等があればご一報いただければ幸いです。


by hirosan_kimura
№916 「ふるさと 阿品 よもやま」最終回_e0125014_11295797.jpg
 平成20年12月13日第一回目を投稿して15年で916回目となった。阿品に限った記録であるが当初は手持ち資料もいくらかあり、何時までも続けられるとたかをくくっていたがだんだ手持ち資料も少なくなり、新しい材料を探すのに苦労するようになった。

 その内、広島の千田町にある「県立文書館」「県立図書館」に通ったり、ネットで「国立国会図書館」などで新しい資料を探していた。他の人から提供して貰ったり、阿品を歩き回って探したりしたがその内いき詰まり何回も中止を考えた。その都度、休み休み良いから何とか続けて欲しいとの声に何とか頑張ってきたが、今回思い切って終了することを決断した。何とか1000回までと思ったが。無理をして回数にこだわっても中身のつまらないものになるばかりである。

 こうした中、一番励みになるのはコメントをいれてもらうことである。一番最初に入ったコメントは初めて2週間くらいに入ったもので、このブログを偶然見にされた他県に住まわれる方で「25年前(今から40年くらい前)阿品台中学校に3年勤務し県外に転出したが、偶然このブログを目にして短い間であったが、阿品に縁があった頃を青春の一ページとして感慨深く思い出している」とあり、不思議な縁を感じたものである。

 このブログを通して阿品の記録を残すことが出来たことより、コメントを通じてたくさんの人と縁が結ばれたこと、またこのことにより沢山の経験が出来たことは大きな成果となった。このブログが阿品台西小学校の教師の方に目に止まり、3年生の児童を対象に阿品の古い話を10年間くらい話に行っていたことがある。授業が住んでしばらくするとお礼の手紙が届けられるが楽しみであった。主に行っていたのは西小学校であったが、東小学校・阿品台中学校にも呼ばれたこともあった。犬の散歩で登校中の子どもに出会うと声を掛けてくれるようになった。

 学校以外では、老人クラブ・高齢者サロンからも声が掛かるようになった。近年はコロナのため話に行くこともないが阿品地区では三丁目以外、阿品台では阿品台西や五丁目からも声が掛かったこともある。話すときは画像をスライドにして説明しているが免許証を返納してからは、プロジェクターやノートパソコン等の持参が難しいので断っているが、家まで車で迎えに行くから来て欲しいと言われる地区もあり、コロナが落ち着いたら何とかしようと思うが年齢のこともあり出来るだけ控えたい。

 ブログが報道機関の目に止まり、NHK 中国 ケーブルテレビ等の取材を受けたのも良い経験であった。長期間、閲覧・コメント頂き有難うございました。終了と同時に閉鎖しようと思っていたが、投稿はともかくブログが閲覧できるよう残して欲しいと言われる方もあり、当面このままにしておこうと思う。時間に余裕のある方は№1から興味ある記事を覗いてください。


# by hirosan_kimura | 2023-03-07 13:03 | Comments(12)
№915 阿品海岸の埋立_e0125014_10384654.jpg

 現在、一般住宅・マンション・大型スーパーなどが建っている地は、勝手海で干潮時には広い干潟が広がっていた。この写真は昭和29年に撮影されたもので、現在ケアセンターが建っている付近から臨んだものである。今から70年くらい前の様子である。

№915 阿品海岸の埋立_e0125014_10390397.jpg
 
 この写真は昭和42・3年頃監視山より臨んだ埋立途中のものである。右側は現在のJR駅前付近であるが国道との間には調整池も残っている。左上が埋立中で阿品側は埋め立てが進んでいるが、田尻側は埋立が開始されていないようである。阿品陸橋は架かっていず、埋め立て用土砂運搬・工事車両は広電軌道に刈りの踏切を作ってダンプカー等が往来していた。

№915 阿品海岸の埋立_e0125014_10392341.jpg
  
 埋立が終了した昭和48年頃の状態である。この地は数年して「遊園地 広島ナタリー」が開園した。

№915 阿品海岸の埋立_e0125014_10393886.jpg

 上記写真と同時期に撮影されたもので、田尻山より遠望したものである。「遊園地広島ナタリー」が閉園した跡地にはたくさんのマンションが立ち並び風景は一変している。

# by hirosan_kimura | 2023-03-04 11:03 | Comments(0)
№914 変貌した地御前の風景_e0125014_10223134.jpg
 この写真は阿品の人にとってはなじみが無かろうが古い地御前の風景である。地御前村の時代には阿品から見れば一番端の宮内村串戸に接する場所である。撮影年月日は不明であるが、今から100年以上前の風景と考えられる。写真の大部分は地御前村が占めているが、上部4分の1くらいは宮内村串戸の地域である

 見渡せる田畑の区画が整然としているが、海面を埋立てて干拓した新開地であるためである。開発された年代が異なっているが、金剛寺新開が完成したのが元禄8年(328年前)、扇新開が文化13年(207年前)に干拓工事に着工されている。

 中央を横切るのは現在のJR軌道で明治30年(126年前)山陽鉄道として開通している。この写真には写っていないが広電宮島線が大正14年(98年前)に地御前まで開通している。新国道は昭和6年(92年前)に完成した。

 山陽鉄道が広島から下関まで延長された際、地御前に停車場が設けられる計画であったが、地御前村では狭い土地に鉄道線路が通るなどとんでもないことで、まして停車場が出来れば広い面積を要するのでとんでもないことと村を挙げて大反対したが、結局村内を線路が通過し停留所は地御前駅を飛ばして宮島口に駅が設けられた。地御前に駅ができていれば宮島までの連絡船発着場が地御前港付近に設けられたであろう。

 戦前はこの地に「旭兵器廠」言われる軍需工場が設けられ、戦後には「日本綿麻」の工場になり沢山の従業員が働いていた。国道を挟んで「佐伯病院」が新設され後に「広島総合病院」となっている。

№914 変貌した地御前の風景_e0125014_10230812.jpg
 この写真は余り鮮明ではないが昭和39年4月(59年間)のもので、上記写真とほぼ同一場所の物である。一面に広がっていた田畑は無くなり建物で埋めつくされている。右端が広島総合病院であるが建物は全て新しくなっている。

# by hirosan_kimura | 2023-03-02 11:42 | Comments(0)
№913 埋立地での魚釣り_e0125014_13344644.jpg
 写真は阿品三丁目の海岸での魚釣りの様子である。場所は現在マンションが立ち並んでいる付近である。

 撮影された年月日は不明であるが、昭和43年頃埋め立てられ昭和46年3月に国道からJRと広電を跨いだ陸橋が完成している。昭和49年4月23日にこの地に「遊園地 広島ナタリー」が開園している。遊園地の整備には一定の期間を要していると思われるので、この写真は昭和46・47年頃ではないかと推測される。

 単なる埋め立て地に、このようにたくさんの釣り人が同時に来るとは考えられないので、埋め立て完成からナタリーの工事が始る直前に、釣り人を募集し埋め立て地を一時的に開放したのかも分からない。

 釣果は伺い知れないが、スカイラインやカローラなどの約50年昔の車の様子が面白い。


# by hirosan_kimura | 2023-03-01 13:55 | Comments(0)
№912 地御前海水浴場_e0125014_12125116.jpg
 
 昨年11月30日を最後にブログを新規に投稿していない。このため閲覧者も僅かで日々20名にも足らない。何か新しいネタは無いかと思案していて、先月24日に大野東市民センターであった「宮島線100周年」の講演を思いついた。興味深い話ばかりであったが、その中の一つに地御前と阿品東電停の間にあった「地御前海岸停留所」のはなしがあった。

 今では知る人も少なくなったが夏季限定で地御前神社の前に、海水浴客のための停留所が設けられていた。停留所と言ってもホームがあるのみで他の設備は無かったように思う。この停留所がいつ設けられていつ廃止されたかは分からないが、昭和30年代の終わりか40年代の初め頃廃止されたのではなかろうか。

 今では地御前神社の前の海岸が海水浴場であったとは知らない人の方が多いいのではないだろうか。夏休みになると山間部の学校の子どもたちが、臨海学校で地御前小学校の教室を良く利用していた。広島方面からはたくさんの家族連れで地御前海岸に広電宮島線を使って訪れて、臨時の「地御前海岸停留所」をりようしていた。
№912 地御前海水浴場_e0125014_12142682.jpg

№912 地御前海水浴場_e0125014_12132846.jpg
 この写真は写された日付が分からないが、神社の前の広電宮島線や国道が開通していないので昭和6年以前90年以前に撮影されたものである。
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 この写真も写された日時は不明であるが、昭和40年代ではないかと推測される。右の鉄道会館は廃止され国道と砂浜の間には高い堤防が設けられ昔の面影は無い。

 阿品とは関係ないし季節外れの話題であるが掲載してみた。

# by hirosan_kimura | 2023-02-28 12:58 | Comments(0)